
☆「見返してやる」という心理の生かし方と、「人生逆転の法則」とは?
こんにちは!心理カウンセラーで気功療術師で
「一番頑張らずに生きられる『NLAメソッド』」のトモヒトです!
さて前回は、「「見返してやる」という心理の危険性」ということで、
「見返してやる」という心理は、現状を打破して、飛躍するきっかけにもなるけど、
その心理を持ち続けると、自分が望まない生き方になっていく・・・ということを書きました。
今回は、さらに深く「「見返してやる」という心理の生かし方と、知らないとヤバい「人生逆転の法則」とは?」ということで解説したいと思います。
「人生逆転の法則」はかなり確実というか、僕が見てきた経験上では、かなり信憑性が高いと思います。
気を付けないと、自分の意志とは裏腹に、「自分が最も望まない人物」に自分自身がなっていきます!
☆「見返してやるという心理」が及ぼす3つの影響
さて前回も軽く「見返してやる」という気持ちを持ち続けると良くないということを書きましたが、さらに詳しく、「見返してやるという心理」が及ぼす影響を解説します。
1、「見返してやる」のループに入り込む
前回も書きましたが、「見返してやる」という裏側には、本人に自覚が無いとしても、
「相手が上(自分が下)」「自分にはいま何かが足りない」「自分は認めれていない」と自分で信じている裏返しだといいました。
つまり「信念」の部分が「私は何かが足りないから認められない」という感じになっています。
「見返してやる!」と感じて、自分を磨き、それで自分に満足できればそれも良いんですが、
いつまでもその「見返してやる!」という気持ちを持ち続けていると、意識の構造上いつまでも、「誰かを見返さないといけない」という「現実」を見続けることになります。
これは、「私は魅力が無いから異性から好かれない」と思いこんでいる人が、誰かから好意を寄せられていても全く気付かないように、
「見返してやる!」の精神で居続けると、例え周りから評価されたとしても、意識がそれらをスルーしてしまって、いつまでも気づけない、見返すために頑張り続けることになります。
2、「足りない」現実を見続ける
そしてこれも、「自分には何かが足りない」という気持ちから行動を始めると、自分の「信念」の部分が「足りない」のフィルターのままで、
その上で、新しい能力を学んだり、環境を変えたりしても、いつまでも「何かが足りない」と思い続けるようになるのです。その新しい能力も生かせないということも起きます。
これは、例えで言うと、サングラスをかけながら、「ここは暗いなあ。どうにかしないと」といって、「ライトを明るいのに変えれば」「窓を大きくすれば」と色々頑張っているような状態です。
まずのその「サングラス」つまり、「信念」の部分を外さないと、いつまでたっても「理想の自分」にはなれないのです。
その「信念」を外すだけで、「ああ、別にそんなことに頑張らなくてもいいや」と気づくかもしれません。
まずは、自分で自分自身を「私として十分だ」と認めないと、いつまでたっても「認められる現実」は見られません。
3、自分の本当の望みを見失う
そして、この「見返してやる!」という気持ちは、多くの場合、誰かに「評価」「批判」「説教」などをされて、その相手に対して感じる場合がほとんどで、
それを逆に見返してやるということは、その相手の価値観の上に立って、相手の価値観の中で頑張ることになります。
誰しも「自己実現」「自己承認欲求」を持っていますが、それらが本当に「自分の望み」と一致しているとは限りません。
分かりやすく言うと、「会社の上司に認められなかった」⇒「その上司を見返してやる!」⇒「この会社で上の立場に立つ!」ということが実現したとしても、
それこそがその人にとって、最適、「適材適所」なのかは分かりません。
「見返してやる!」という怒りやくやしさの気持ちによって、自分の本当の望みを見失って、「勝つ」ことに執着してしまい、周りのことが冷静に見れなくなりがちです。
もしかすると、そうやって「評価されない」ということが、「あなたにはもっとピッタリな場所がありますよ」という知らせなのかもしれません。
本当の望みでもない、自分にとって最適でない場所で「出世」しようと無駄な時間を使うことはないのです。
それは「逃げる」ということではなくて、「自分の望みを優先させる」ということです。
一時の「勝負」のために、あなたの貴重な時間を使う必要はないのです。
(もちろんそういう「勝負」こそ我が人生!とワクワクするなら、そのまま突き進むのもOKですw)
「見返してやる!」という気持ちは、時に現状を打破するパワーにもなりますが、意固地になったり、執着を生み出したり、本来の自分の望みとは違うところで、無駄に頑張るということにもつながります。まずは自分の本当の望みを見つめ直して、時には「自分に合った場所」を探すのも大切です。
☆「見返してやる」の3つの生かし方
そして、その「見返してやる!」という気持ちを有効に利用する方法を3つ解説します。
1、自分の本当の望みを知る
これは先ほどの「影響」の方でもかきましたが、「見返してやる!」という気持ちを感じたら、
「自分が何にこだわっているのか?」
「本当にその人の言うようになることが自分の望みか?」
「そのことを頑張ることに喜びを感じるのか?」
「自分が人生で求める喜びは何か?」・・・
という自分が自分に対して感じている、思いこんでいることを見直すチャンスでもあります。
それによって、今の環境が自分に最適か?そこで頑張ることに喜びを感じるか?ということを見直すこともできるでしょう。
2、自分の「信念」を見つける
そして、そういう「ネガティブ」な感情を感じる瞬間は、
「自分は自分に対してどのような『信念』をもっているのか?」ということを発見するチャンスでもあります。
簡単に言ってしまうと、「あなたがいま、どんな現実を見ていると感じているか」が、そのままあなたの持っている「信念」を表しています。
「誰かに舐められている」と感じるなら、あなたは自分自身を「舐めている」「舐められるんじゃないかと感じている」
「誰かに軽視された」と感じるなら、あなたが自分自身を「軽視している」「軽視されるんじゃないかと感じている」・・・
ということです。
心の底から、自分が「軽視される」なんて思いもしない人は、誰かが皮肉を言ったりしても、気づきません。
心のどこから「私ってもしかして・・・」という不安を持っているから、その部分に触れる出来事がおこると、それに対して、反応してネガティブな感情が湧いてくるのです。
それを見つめ直して、まずは自分で自分を愛するようにしてみてください。
そうすれば、周りからも愛されていることが分かるようになります。
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3、自分の「適所」を見つける
もちろん、自分の気持ちから「今の場所が私の居場所だ!」と感じるならそれもいいでしょう。
しかし、「見返してやる!」という気持ちが湧く環境というのは、もしかしたら「あなたに合っていない」もしくは、「あなたの生かし方をしらない」のかもしれません。
以前の記事でご紹介した女性、今は「まつ毛のエクステ」サロンを経営されていて、いつも予約でいっぱいになっているのですが、
その前は、美容師を目指したけど、いつまでたっても重要な仕事を任されず、挫折しかけた時に、「まつ毛のエクステ」に出会い、ハマって、サロンに就職したけど、その労働環境が「完全歩合制」だったために、毎日8時間拘束されても、月収3万円にしかならず、
でも、そのことがキッカケで「自分で経営しよう!」という決意につながり、自宅で開業したら、大繁盛・・・
このように、「自分が適切に扱われない」という経験は、実は「これよりも最適な場所がある」というお知らせかもしれません。
誰かを見返すことよりも、「自分自身を大切にあつかう」ということを見直すことも大切です。
☆「人生逆転の法則」
そして、実は僕が提唱する「人生逆転の法則」。まあ提唱するって程大げさなものでもないですがw
僕もこうやって「心理学」「スピリチュアル」「引き寄せの法則」などをずっと学んできて、色々な人の話を聞いたり、観察したりして確実に感じるのが、
「人は自分が嫌がっているものになっていく」ということです。
例えば、20代の頃、職場でやたらと人を注意する女性が居たんですが、それにもかかわらず、本人がやたらと「そんなミス?」というようなうっかりミスを結構したり。
分かりやすい例でいうと、お笑い芸人の「木村祐一」さん。後輩などに「気遣い」や「しきたり」などに厳しくて、「考えられん!」というのが口癖というエピソードが数々ありますが、最近は木村さんも本人がおっしゃってましたが、「年取ってきて、自分が『考えられん!』ようなミスをするようになってきた」
と言うのです。例えばダウンタウンの松本さんから「お店予約しといてくれへん?」と言われ、引き受けたが、「東京のお店」なのに、「京都のお店」を予約してしまったり。ホテルで外出するときに、そのままホテルのスリッパで出てしまったり。
これは「NLAメソッド」でも重視しますが、人は「こうはなりたくない」「私はこうでなければならない」という「こだわり」を強く持ち続けていると、そのうちに自分が「なりたくないもの」に近づいていってしまうのです。
◎NLAメソッド流解説
この「人生逆転の法則」を「NLAメソッド流」で解説すると・・・
まず「私はこうありたい」「私はこうなりたくない」とこだわっているということは、
逆にいうと「油断すると望まないものになってしまうかも」「もともと私にはその部分が足りないかも」とどこかで思っているということです。
例えば、すでに歌手になっている人が「どうすれば歌手になれるか?」「歌手になるには何に気を付けないといけないか」とかいちいち気にしないように、
「私はこういうものである!」と確信していれば、気を付ける必要はありません。
だからその人がもつ「信念」は常に「それに気を付けておかないといけない」というものになっています。
そうすると、自分の周りには「やっぱり、いつも気を付けておかないと」というような「情報」ばかりが見えるようになっていき、その「情報」をつなぎ合わせた「ストーリー」が「現実」となります。
■「洗脳」されると・・・
私たち個人が「これが現実」と思っているのは、何千何万・・・と在る膨大な情報の中から、自分の「興味」のフィルターを通った、わずかな情報だけをピックアップして、つなぎ合わせたものです。
だから、特に「洗脳」された人とは、まったく話がかみあわなくなるのです。「洗脳」とは「信念」というフィルターを無理矢理替えられた状態です。
そういう人って、いくら説得しようとしても、自分の「信念」に合わない情報は全部スルーして、その人が持っている、(洗脳した人の都合のいい)「信念」に合う情報しか受け付けなくなるのです。
■そして、行動さえも・・・
そして、そうやって「自分の現実」を強化していくと、行動さえも自分の意志とは別に「思わず」やってしまうのです。
これは以前の「人から批判されていると感じる時の3つの本当の理由とレベル別脱出法」
の「プログラミングがそうなっている」の部分でも書きましたが、
私たちは、「自分の意志で考えて行動している」と思いこんでいますが、
「思考」を止めようとしても自分の意志では止められずに、勝手に湧いてくるし、
最近の研究では、「腕を動かそう」と脳波が出る前に腕は動き出していることが分かっていて、
「実は私たちは、プログラミングによって動かされている」と言えるのです。
その「プログラミング」こそが、「私はこういうものである」という「信念」です。
その「信念」に対応して、「感情」や「思考」「行動」なども「半自動運転」で実行されているのです。
その「プログラミング(信念)」を書き換えていこうというのが「NLAメソッド」です。
◎だから、自分の意志とは裏腹に・・・
このような仕組みから、私たちは、
「私はこうあるべき」「私はこうはなりたくない」とこだわっていると、
その裏側にある「私はそのことについて気を付けていないといけない」
つまり、「私はその部分ができていないと、価値が無い・認められないかも」という「信念」を持ち続け、
そのフィルターで情報を集めるために、「私は常に気を付けていないと認められない現実」を見るようになっていき、
段々とその「信念」通りに、「それができなくて、認められない自分」(という現実)が出来上がっていくのです。
自分が特にこだわっている部分で失敗をするということが増えていくのです。
◎「認知症専門高齢者施設」を見てみると・・・
(ここからは、全国的なデータなどを精査したわけでもなく、もちろん僕の個人的な見解も含むので、その前提で一つのエピソードとしてお読みください!)
実は僕の奥さんは「認知症」になっている(進行している)方、専門の高齢者施設で介護の仕事もしているのですが、
若ければ55歳の方もいらっしゃいます。
そこで奥さんが色々な方と接した話を聞いていると、「傾向」というものが見えてきます。
つまり、「認知症」の進行が早い方には、「高圧的な態度」「きっちり(せかせか)している性格」「人に合わせる(人の顔色を見る)性格」・・・が多いような気がするのです。
ある方はよく、「君じゃ話にならん!上のものを呼んで来い!」というようなことをおっしゃったり、
ある方はよく、「はいはい、じゃあ次はどうするの?次行って次行って」とおっしゃったり、
ある方はよく、「色々役に立ちたいんですけど、私なんかで何ができるでしょうか?」とおっしゃって、「大丈夫ですよ」と言われたら「役に立てなかった」と落ち込んだり・・・
共通して、「自分や他人に厳しい」という性格の方が多いと感じるのです。そして、若い頃についていた職業も、「お堅い」職業の方が多かったりします。
常に「自他に厳しくきっちり生きないと」という「信念」を持ち続けた結果、精神的な加重に耐え切れなくなって、疲れてしまった・・・?
と思ってしまうのです。
これはもちろん、そういう性格が表に出ていたか、自分の内面でそうだったかの違いもあると思いますが。
◎「こだわり」が「執着」に変わると・・・
ちょっと話がそれましたが、「こだわり」と言っても、例えば職人さんなどが「自分の作るものはこうでなければ」というようなこだわりは良いんですが、
それが「私はこうでなければ価値が無い」というような「執着」になってしまうと、自分の追いこんでいくし、周りにもそれを求め始めてしまいます。
「私は頑張ってるんだから、あなたも同じように頑張らないとおかしいでしょう」という感じです。
常に、自分も周りも「許さない」生き方になってしまう恐れもあるのです。
この辺で、自分も周りも「許して」あげて、もう少し楽に生きても良いと思いませんか?
☆「見返してやる」という心理と、「人生逆転の法則」とは?まとめ
今回は2回に分けて、「見返してやる」という心理、そして「人生逆転の法則」について解説しました。
「見返してやる!」という心理は、自分を磨いたり、現状を打破するパワーになる半面、
そのことにこだわって、その気持ちを持ち続けてしまうと、逆に自分自身が「自分の望まないもの」になっていく危険性もあります。
まずは、「自分の本当の望み」を知り、「自分の本質」「自分に合った場所」を見つけ、自分も他人も活かす生き方をしてみませんか?