☆斎藤 孝「天才の読み方 究極の元気術」レビュー
こんにちは!心理カウンセラーで気功療術師で
「NLAメソッド」のトモヒトです。
今回は、結構古い本なんですが、僕も何年か前に読んで、それを自分のノートにまとめていて、そのノートが出てきて、要点を読み返してみたらなかなか面白かったので、軽くレビューしてみたいと思います。
ちなみに先に書いておきますが、僕のレビューは純粋に本の内容をご紹介するだけでなく、合間合間に自分の見解も混じっているので、本に書いていないようなことも盛り込まれていたりしますので、ご了承を。
とはいえ、もう絶版で中古でしか入手できないみたいですが、この内容で1円とかで手に入るならお得かもしれませんねw
☆斎藤 孝「天才の読み方 究極の元気術」概要
この本は、ピカソ、宮沢賢治、シャネル、イチローというなかなか異色の組み合わせの「天才」たちの「成功術」「達成術」を、
東京大学法学部卒、明治大学文学部教授などをしつつ、現在は、数多くのテレビ番組なんかでもコメンテーターとして活躍しつつ、著書の数多い齋藤孝さんが独自の観点から、解説してくれています。
特に今回は、「先天的な天才性」というよりも、「努力の天才」ともいうべき、数多くの挑戦をすることによって、「量質転換」を起こし、天才性を発揮してきた人物を中心に、
「もしかすると、凡人にもできるかも?」という方法論を教えてくれます。
☆斎藤 孝「天才の読み方 究極の元気術」学べたこと
さて、今回この「天才の読み方」で個人的に印象に残ったり、学べたと感じたことをいくつかピックアップしていきたいと思います。
◎「自分のスタイル」を作り上げる
「天才」になるためには・・・というわけでもないでしょうけど、
やはりこの世界で何らかの分野で「成功」したいと思うのであれば、「自分のスタイル」というものを確立していくことが重要。
誰かのマネでは、もちろん誰も「すごい」とは感じないし、やはり「自己肯定感」にはつながらない。
「自分のスタイル」を築き上げて、そこに自信をもって行動、生きることで、どんな局面を迎えても、自信をもって、自分なりの「解決策」を見つけていける。
◎柔軟性も必要
しかし、だからと言ってあまりに「自分のスタイル」に固執し続けるのも問題である。
「時代のニーズ」に敏感になりつつ、その中で自分にできること、「自分のスタイル」で応用していけることというのを常に見極めていくことが、
より長い期間「息の長い」活躍をしていけるコツ。
ただ、その中で、「自分の味」をいかに出していけるかということも、「その人が必要」とされる鍵になっていく。
◎とにかく絶え間ない「挑戦」を
この「天才の読み方」でも取り上げられていつ、特にピカソなんかは、生涯に6万点とも8万点とも言われている膨大な量の作品を残している。
91年とその時代にしてはかなり長生きだったにしても、生まれてから毎日2~3点以上の作品を作っていた計算になる。
そこから学べることは、絶え間ない創作活動で、次々に「精力の扉」を開け続け、創作意欲を掻き立てるために、恋愛やセックスのような「刺激物」も求め、
何かに集中するときは、ある一定期間そのことだけに没頭するというような、自分がそれに「染まりあがる」くらいの集中をするのがいい。
また、イチローのように、試合の合間でも、筋肉をほぐすために、ベンチ裏で器具を使った反復運動を実践したり、
「自分の体や意欲」を常に意識して、それを動かし続ける。
「エネルギーを流し続ける」ということが、努力からの「天才性」につながっていく。
◎すべてのことに(子供の様に)興味を持つ
そして、「天才」に共通する特徴として、
あらゆることに、まるで子供の様に色々と興味を持ち、それに思うがままに没頭するということ。
「こんなことは、この分野に関係ない」と切り捨ててしまわないで、「仕事(作品)」と「遊び」の線引きをせずに、
とにかく興味を持ったもの、気になったものは試してみる。
その中で、一見関係のないものが結びついて、新しいインスピレーションが生まれて、「新しい作品」が生まれてくる。
◎自分はミノタウロスだ
自分に自信をもつ、自己肯定感を強める方法として、
ただ単に「私は強い」と思い続けるよりも、イメージとしてその「力強さ」がイメージしやすい、「私はミノタウロスだ」という自己イメージをもい描くのもいい。
また、ピカソは、作品を作るときに長時間立ち続けられることについて、
「(作品を描く間)自分の肉体は純粋に植物的にしか存在していない」と語ったように、
「イメージ」によって、肉体でも、創作意欲でも、アイデアでも、自由自在にコントロールすることができる。
◎「結果」よりも、「過程」を重視する
これは、今回取り上げられている4人に共通して言えることだが、
「結果」は自分が積み重ねてきた「過程」によって、出てくるものであって、
「結果」よりも、その過程で、自分のアイデアや課題、目標などが生かせているか、それが結びついているか、ということを重視する。
◎「集中」の積み重ねによって、「暗黙知」を獲得する
積み重ねる「練習」「実践」の中で、言葉や意識ではとらえにくい、微妙な感覚を感じられる状態を作り上げていく。
そして、どこか一つの「ポイント」を見出すことによって、その「ポイント」を押さえておけば、すべてが見直せる。というような状態につなげることができる。
例えば、武術であれば「臍下丹田(せいかたんでん)」を意識することで、体全体のバランスを見出せるように、
自分の体や、創作する上での微妙な感覚「ポイント」を熟知することで、どんな状況になっても、そこから抜け出せる目印になる。
☆斎藤 孝「天才の読み方 究極の元気術」まとめ
「天才」は量をこなすことによって、自分の力量や、感覚を常にチェックできるようになり、
その練習(集中)をくりかえし、集中力をやしない、
自分の限界を勝手に決めてしまわずに、次々に実践していくことによって、
「エネルギーの蓋」を開けていく。
自分でブレーキをかけることなく、あれこれ考える前にとにかく、目の前のこと、今できることを量をこなしていくことで、
無限の英知とエネルギーがどんどんとあふれてくる。