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☆人が「変わる」のが難しい3つの理由と「人を変えてしまう」魔法

さて、最近「タロット占い師」として活動していると、よくお悩みで

「旦那・彼氏が変わってくれない」「奥さん・彼女が変わってくれない」「子供が変わってくれない」

というようなお悩みをいただきます。

しかし、「人を変える」「人に変わってもらう」というのはとても難しいことなんです。

今回は「人を変える」のが難しい理由と、「できるだけ抵抗なく変わってもらう」方法について解説します。

◎人が「変わる」のが難しい理由

1,潜在意識(自我)は変化が嫌い

私たちには「自我」というものがあり、それは「潜在意識」と言われたりもしますが、

普段自分で意識することはできないけど、「私はこうである」という感覚とか生き方をコントロールしている部分です。

例えば、何か危険なことをしようとすると、「不安」や「恐怖感」が湧いて、「やめておこう」と思わせたり、

一度何かで「痛い目」に遭うと、その場所やシュチュエーションに近寄るのが怖くなる、というような作用が働きます。

これは、「生存本能」とも言われ、「できるだけ安全に生きていく」という意味では、重要な作用ですが、

例えば太っていて、「ダイエットしよう!」と決意しても、

「ああ、この人、急に摂取カロリーが減って、命の危機かも!」という感じで、「元に戻そう」ということにも作動してしまいます。

(「太る」ということにも理由がありますが、また今度)

なので、この「自我・潜在意識」のプログラミングが根本的に変化しないかぎり、

意志だけで「変化を起こそう」というのは非常に難しいのです。

2,「自我」は「差別化」が好き

もう少し根本的なことを言うと

私たちは、スピリチュアルや原初の仏教などの宗教の中で、「ワンネス」「全ての元は一つである」と言われるように、

沢山の「個人」に「分離」しているように感じていますが、本当は、「根本の意識」は「唯一」のものであり、

その「唯一の実在」が映し出しているのが「この世界」とされています。

そこで、「個人」という意識を創り出す作用、プログラミングのようなものが「自我」システムと言えます。

つまりたとえるなら、パソコンで、一つである「Cドライブ」を仮想的に「Cドライブ」と「Dドライブ」に分割して、

「Cドライブ」は重要なアプリケーションを置く場所。

「Dドライブ」は写真や動画などを置く場所。

とするように、「本来は一つのドライブなのに、仮想的に『別のもの』と分割する」

というのが、「自我」です。

つまり、「自我」としては、「ああ、私たち同じ存在じゃん!」と気づいてもらっては困るので、

できるだけ「私とあなたは別物!」と「分離」しておいて欲しい。

パソコンでも、いつの間にか「Cドライブ」に置いておいたファイルが、「Dドライブ」に入ったりしてたら困りますよね?w

そのために、「自我」はできるだけ、「今まで通りの私」で居て欲しい。「分離」したままで居て欲しい。

だから、それが「私はダメだ!」というような思いこみでも、できるだけ変化しないでおこうとします。

できるだけ「私はこうである」という「アイデンティティ」を固定したいのです。

3,その生き方で「生き抜いてきた」と感じているから

そして、表面的な理由で一番分かりやすいのは、

もしその人が「すごいウソつき」「しょっちゅう嘘をつく」という性格だとすると、

その人は、その生き方、「誰かに嘘をついてバランスをとる」という生き方が、

その人が幼少期から覚えてきた「処世術(無事に生きてきた方法)」であったりするのです。

よくありがちなのが、「私はすごい!」ということを示すために、

「昨日ゲームしたら10万点まで行ってさあ」

「うちの親父は貿易商で、凄い金持ち」

というような、周りからしたらどうでもいいような嘘をつく。

でも、その人にとっては、それは「自分の凄さをアピールして、仲間外れにされない。凄いと思ってもらって認められることで、排除してはいけないと思ってもらいたい」

という感じです。

これも「生存本能」の一部ですが、昔から動物も人類も、

その集団が生き抜いていくには、「能力が高いものが生き残った方が良い」という「適者生存」を選ぶ本能があって、

「能力が低い」「身体が弱い」という者は「この集団を危険にさらすかもしれない」ということで、「排除」されてきました。

その時代からの「本能」で、「みんなから認められていなければ」という意識が働きます。

それが、今のSNSで、「お金持ちアピール」や「私は豪華なものを食べている」(重要な人物です)とアピールしたり、

投稿に対して、自分の「正論」や投稿に対する「批判」を書き込むことで、「少数派」を排除して、「多数派」になっていたいという、

「自己顕示欲」「自己承認欲求」としても現れています。

全ては、「集団の中で、できるだけ多数派の中に居たい」「価値が低いと思われて、排除されたくない」という危機感から生まれています。

だから、「しょっちゅう嘘をつく」というのも、幼少期に親から怒られないために、「いらない子」と判断されないために、

その場その場を繕うため必死で「生き抜くための嘘」をついてきた癖が、今も抜けないのかもしれません。

だから、その人に「嘘はやめた方が良いよ」と言ったところで、

その人にとっては、「今まで無事に生きてこれた生き方を変える=死に近づく危険な生き方をしないといけない」

というくらい大変な変化かもしれません。

◎だから人に「変わって」というのは難しい

まあ他にもいろいろと理由は考えられますが、

基本的に人間(自我)は、「生存本能」や「自我」の働きによって、「なかなか変化できない」ようにできていると考えたほうがいいでしょう。

マーケティングの世界でも、最近は「脳科学」の最新の研究がかなり取り入れられていて、

商品を買ってもらう時に、いきなり「こちらの商品の方が、機能的で良いですよ」という風に、

「データ」や「証拠」を並べ立てても、それは

「あなたが今まで使ってきた商品は劣っているのです。あなたの過去の判断は間違っていたのです!」

と相手の「間違い(愚かさ)を指摘」して、説得するのと同じようなことで、

商談相手は一気に心を閉ざしてしまう。と。

だから、あなたが例えば、恋人の「悪い癖」を直してほしいと感じても、

それをいきなり「私の為に生き方を変えて」と言っても、最初のうちは相手も頑張って変えようとしてくれるかもしれませんが、

やはり「本能」の方が強くなって、いつの間にか「元通り」になっていることでしょう。

それは、あなたに対して「愛情が無い」とか「思ってくれていない」ということではなくて、

「誰しも、今まで、それで無事に生きてこられた生き方を変えるのは非常に困難である」

という視点から見てあげると良いでしょう。

☆じゃあ、自分や相手を変えるには?

さて、いきなり「人を変えよう」「変わってもらおう」ということが難しいのも、

「さあ、今日から私は変わる!」と思っても、例えばダイエットを決意しても、

3日もしたら元通りになってしまう原因も分かりました。

なので、基本的には、「誰かに変わってもらおう」というのはあきらめたほうが早い。

その人は「そういう人」として(恋人や友、同僚として)付き合う方が良い。

その「変わってもらおう」とすることによって、お互いにストレスもたまるし、衝突も増えてしまうので、

「そういう人とどう付き合うか?」という風に、あなたの「捉え方」や「ルール」を変える方が早いのは確かです。

また、「もっと気の合う人とだけ付き合う」というのも良いでしょう。

(極端なたとえ、オオカミに「飼い犬のようになって!」と努力するのは、かなり無駄だし、お互いにストレスになります。

それよりも、もう「オオカミなんだから噛むのもしょうがないよね」というスタンスで付き合うか、

もっと飼いやすい犬種を探した方が早い)

のですが、例えばすでに結婚していて家族がいる場合に、

「この家族とずっと過ごしていきたいけど、こういう部分を直してくれたらなあ」

という時、また、子供がいる場合に、「もっとこんな風になって欲しい」という時に、

どうやって、「その人に変わってもらうか?」という方法を解説します。

◎「不快」を「快」にしていく

人は基本的に、「不快」を避け「快」を優先します。

なので、食べるのを辛抱して苦しむより、いつも通り食べる方を選ぶので、なかなか痩せられません。

(痩せる=「快」になっていない。体験したことがない)

しかし、テレビ番組の「仰天チェンジ!」のように、

それまでは食べるのが好きで、どんどん食べて100キロ超えをしていた人が、

ある日街中で「見てみろよあの豚」というようなショッキングな言葉によって、

一大決心して、50キロ以上のダイエットに成功する。

この場合は、あまりにもショッキングな言葉によって、「太っている」という状態が、「超不快」になったために、

今まで選んでいた「快(好きなだけ食べる)」がかすむほどになった。

このように、その人の「快」と「不快」を入れ替えてあげると、すんなりと変わってくれるでしょう。

◎子供に勉強してほしい

例えば、「子供がなかなか勉強してくれない」。

これはもちろん、「学校の勉強」があまりにも合ってなくて、運動や他の事が得意で、それをさせてあげた方が良い。

という考え方もできますが、

例えば、「今日学校で何を習ったの?」「今日何か覚えてきた?」と聞いて、

その答えに対して、「すごい、賢くなったね」とか「楽しいからもっと教えてね」という風に、

笑顔の会話の時間を持ってあげれば、子供にとっては、

「僕・私が勉強を覚えて、お母さん・お父さんに話してあげると喜んでもらえる」

と、何かを覚えることが「快」になっていくので、進んで色々覚えてくれるようになったり、

まあ、あまりお勧めとは言えませんが、ありがちな

「テストで良い点数とったら、ご褒美をあげる」というのも、短期的な効果としては高いでしょう。

◎家族に「家事」をして欲しい

また、例えば奥さん(旦那さん)が、「旦那さん(奥さん)に家事を手伝って欲しい」と思うなら、

まずは、「ごめん、忙しいと思うけど、ちょっと掃除機かけてくれる?」と頼む。

最初は、「う~ん」というあまり乗り気じゃない返事でも、

掃除が終わった後に、「ありがとう!本当に助かる」とか「すごい!隅々まで部屋がきれいになって気分が良い!」

普段から、「我が家は(他の家と違って)旦那さん(奥さん)がすごくきれいに掃除してくれるから、本当にたすかる」

という感じで、(たとえ本当は「もっと綺麗にして欲しい」と思ったとしても)「感謝する」「褒める」「特別視してあげる」ことで、

「家事をする」ということが、「快」であり、その人の「アイデンティティ」にもなっていくので、

進んでやってくれるようになっていくでしょう。

(これは我が家で完全に実証済みです)

これは人によっては、「相手の下手に出る」という感じがして気が進まないかもしれませんが、

そうやって、あえて「下に入る」ことで、結果的に相手を「乗せて」「ゆるやかにコントロールする」ということにつながります。

いずれにしても、人は皆、「本能的」に「誰かから認められたい・褒められたい」生き物です。

あなたが「褒めて欲しい」「認めて欲しい」ように、相手も「褒めて、認めて欲しい」のです。

その「自尊心」「自己承認欲求」を上手く満たしてあげることで、その人の生き方や、その人との関係性もいい方向に変わっていくでしょう。

◎自分を乗せていってあげる方法

逆に「自分を変えたい」時は難しいのですが、

人に、「私の自己承認欲求を上手く満たして、コントロールして」と頼むわけにもいかないのでw

この場合は、まず、「自分が人生で何を求めていて、どんなことが満たされたら最高なのか?」という「快」の部分を思い描いて、リストアップします。

「これから得たいもの、感じたいこと、最高だ!と感じられること」

逆に、今度は「このまま生きた場合に考えられるリスク、デメリット」をイメージしてリストアップします。

例えば、「このままの食生活を続けたら、糖尿病や消化器疾患になって、こんな通院生活になったりするかも」

「もっと運動しないと、65歳あたりから歩けなくなって、寝たきりで何年も過ごさないといけないかも」

「このままの経済状況だと、住む家もなくなって大変なことになるかも」

という風に、一度「最悪の場合」をイメージしてみます。

そして、その「最悪の場合」を回避するにはどうすればいいか?

という方法を考えて、それもリストアップしていきます。

そんな風に「最悪なこと」を思い描くとそれを引き寄せてしまいそうで、不安かもしれませんが、

ちょっと考えたくらいで実現しないので大丈夫です。

それを思い続ける(その不安を感じ続ける)のが良くないのです。

そうやって、一度「最悪を想定」して、それに対する「対処法、解決法」なども想定しておけば、

「なんだか分からない不安」を感じ続けるよりも、

「最悪でも、こんな風にやっていけば、避けられる」と明確になったほうがいいでしょう。

そして、できるだけ、「快」を選んでいけるように、

「私が頑張ったら得られるもの、状態、自己肯定感」をリアルに思い描いて、

「今日、この一つの(今までと違う)行動を積み重ねていく事で、最高の結果が得られる」

と自分に言い聞かせて、まずは小さな「変化を起こすための行動」を起こしていく。

「部屋の一部ずつでも片づけていこう」「今日は食べる量を少し減らしてみよう」

「10分でもウォーキングして見よう」「10ページでも新しい本を読んでみよう」

「まずはみんなに笑顔で挨拶することから始めてみよう」・・・

という風に、小さな「善行」を積み重ねていく。

そのことが、気付けば「大きな変化」になっているでしょう。

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