こんにちは!心理カウンセラーで気功療術師、
「NLAメソッド」考案者のトモヒトです!
今回は、「自己啓発」や「引き寄せの法則」の本などの中で、よく出てくる、
「自己肯定感」とはどんなもので、
逆に「自己否定」が起こってしまう仕組み、
そして、「自己肯定」を高める方法を解説したいと思います。
⇒「世界一やさしい」自然と自己肯定感を高めていく方法↓
☆自己肯定感とは?
さて、そもそも「自己肯定感」とはどういう意味なのか?と言うと、
wikipediaによると
「自己肯定感(じここうていかん)とは、自らの在り方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する言葉」
ということで、自分の在り方、生き方、存在を「よし」とできているか、ということであり、
普段使う言葉では、「自尊心」と似た言葉になりますが、
僕の印象では、(特に『自己啓発』の分野などで)
◎自尊心・・・自分(という存在)に対して誇りを持てていて、自分を大切にしている
◎自己肯定感・・・どちらかと言うと、存在自体よりも言動に対して、自信を持てているかどうか
という感じで、使い分けられているような気がします。
もう少し解説するなら、
「自尊心」は、自分という存在に誇りを持っていて、大事にできているので、いい意味でも悪い意味でも、自分の基準で生きることができ、周りに流されることが少ない。
「自己肯定感」は、社会生活の中で、自分の自信を持てていて、積極的に行動を起こせたり、前向きに考えてどんどんと行動に移していける。
というような違いがあるような気がします。
☆自己肯定感がなぜ大切なのか?
「自己啓発」などの分野で、この「自己肯定感が高い」ということを重視する理由は何でしょうか?
まず「自己啓発」と言えば、どのようにして自分の理想の人生を生きられるのか?自己実現するための知識と言えると思います。
「自己肯定感が高い」ということは、先ほども解説しましたが、「自分に自信を持って行動をしていける」という面があるので、自己実現するためには、積極的な行動が大切だと言えるので、
「自己肯定感が高い」と、「自己実現」するために、自分に自信を持って行動していけるということで、「引き寄せの法則」や「願望実現法」で、「自己肯定感を高めよう」ということが重視されます。
僕の「NLAメソッド」で言えば、「信念」の部分が肯定的であれば、自動的に、肯定的な情報を集められるようになってくるので、見えている「現実」がポジティブなものに変化していくという仕組みです。
「自己肯定感」が高いと、自分自身や自分の行動に自信を持って積極的に行動できるので、「自己実現」をしていく上で重要になってくると考えられます。そのために「自己啓発」の分野では、「自己肯定感を上げていこう!」と言われるものが多いのです。
☆自己否定感はなぜ起こってくるのか?
そこで、「自己肯定感」の反対の「自己否定感」がなぜ生まれてくるのか?という仕組みを解説していと思います。
「自己否定感」を生み出してしまう仕組みを避ければ、自動的に「自己肯定感」を持てるようになっていけると言えます。
■「自己否定感」を持ってしまう3つの理由
1、自分を社会の基準や理想と比べてしまっている
まず多くの場合、「自己否定感」、つまり「私はダメだ」とか「僕は全然できていない」と考えてしまうのは、
自分の能力などを良く知らないままに、何かの分野だけで「社会の常識」や「理想」と比べて、その基準に達していないということから、「自己否定」し始めてしまいます。
例えば、学校のクラブでバスケットボール部に所属したけど、なかなかシュートの成功率が上がらず、
「俺って全然ダメじゃん」と感じた・・・
広告デザインの会社に就職したけれど、自分の描いたデザインが全然採用されず、
「やっぱり私には才能が無い」と感じた・・・
と言うように、自分が選んだ道の中で、自分が思い描いていた理想や、周りのメンバーと比べて、自分の能力が高くないというような経験のなかで、「私はダメだ」と思ってしまう。
でも、もしかしたら陸上部に所属すれば、100メートル走で日本記録を出したかもしれない・・・
もしかしたら、デザイン部門じゃなくて、企画部門に所属したら、大ヒット企画を生み出したかもしれない。
しかし、私たちは自分が選んだ道が全てというような感覚で、そこにしがみついてその中で「自己否定感」を育ててしまいがちです。
2、幼少期からの環境、習慣
また、幼少期などに両親や周りの人から、
「あなたはグズねえ」とか「本当にドジなんだから」というような言葉をよく言われていたことによって、それが「信念」になってしまっていて、
「私はドジだから、うまくできない」
「私はグズだからみんなについていけない」
というような気持で生活し続けて、普段から「自己否定感」を感じてしまい、それがさらに「信念」を強化していきます。
3、自分基準ではなくて、「周りの目」で生きている
そして、多くの人が陥りがちなのが、
「みんなから愛される」ために、全ての生き方をいつの間にか、自分の基準で決めるのではなくて、
「周りからどんなふうに見られているか」ということを基準にしてしまって生きている場合です。
これは、私たちの大部分は赤ちゃんの頃に「お母さんに嫌われると、ミルクがもらえない(命の危機)」というような無意識の危機感を感じた記憶から、大人になっても「みんなに愛されてないといけない」という不安感の中生きている場合が多いんです。
そのために自分の基準を無視して、周りに合わせる生き方をしてしまうために、いつも不安を感じて「自尊心」を持つことができず、
周りから認められないと自信を持てないために、周りから認められた時以外に「自己肯定感」を感じられなくなってしまっています。
「自己否定感」は、育った過程での「不安」から、周りに認められないと自信を持てず、何かの狭い分野の中だけで、自分と「社会の基準」を比べてしまうことで、生まれてきます。
☆自己肯定感チェック
さて、先ほどの「自己否定感」が生まれる理由を踏まえて、「自己肯定感」を持てているかチェックをしてみたいと思います。
次のいくつかの項目を参考に、自分がどれだけ自己肯定感が高いか低いかの目安にしてください。
■「自己肯定感」チェック
1、周りの目が気になるか?
先ほども書きましたが、自己肯定感が低い人は、どうしても何をするにも「周りの目」が気になります。
逆に自己肯定感が高いと、自分の好みなどを基準に物事や行動を決めることができます。
2、みんなから好かれたいか?
こちらも「周りの目」と共通するんですが、自己肯定感が低いと、「みんなから好かれない」と安心できず、周りに合わせて行動したり、いつも気を使って友人関係などを続けがちです。
逆に自己肯定感が高いと人から愛されないとしても、自分が自分を愛せている、また強く信頼してくれる相手が居るので、自分の言動によって誰かから嫌われたとしてもあまり気にしません。
3、自己嫌悪に陥りやすいか?
やはりこちらも、自己肯定感が低い場合は、「自己嫌悪」が起こりやすく、例えば友人なんかと話して家に帰った後で、「あの言葉良くなかったかな?」とか「あの後◎◎ちゃん怒ってたかな?」という感じで、いつまでも悩んでいるようなら、自己肯定感はあまり高いとは言えないでしょう。
逆に高い場合は、自分の言動で何が起ころうと、それを受け入れるし、それにちゃんと対処できると信じられているので、いちいち気にしません。
4、行動、発言を考えてやめていないか?
自己肯定感が低いと、「周りの目」「好かれているか」などが気になる、また「失敗」を恐れるあまり、「何かがしたい」と思ったり、「これどうかな?」と思っても色々と考えてしまって、結局行動に移さないということが多くなります。
自己肯定感が高いと、「まあとりあえずやってみるか」ということですぐに行動に移すことができるし、もしそれが上手くいかなくても「自分には合わなかっただけ」「今後の参考になった」と先に進むことができます。
5、人に「私~~が苦手だから」と言っていないか?
これは、自己肯定感が低いと、自分の短所や突かれたくない部分を防衛するために、前もって「~~が苦手だから」「~~には興味なくて」と言うように予防線を張ってしまいがちです。
自己肯定感が高いのであれば、「とりあえずやってみる」ことが出来たり、もし自分の基準でやりたくないことは、きっぱりと断ることができます。
6、気を使って付き合ってないか?
友人との付き合いの中などでも、自己肯定感が低いとどうしても周りの意見に合わせてしまうので、自分が全然興味の無いことでも、断れずに付き合ったり、早く帰りたくなってもなかなか帰れないということになりがちです。
自己肯定感が高ければ、自分の興味が無いことははっきりと断れるし、帰りたくなったら帰るし、もしそんなことで「あいつ付き合い悪いよな」と言って関係がぎくしゃくするのなら、それまでの関係だったと思えたりします。
7、恋人、家族に本心を言えているか?
自己肯定感が低いと、「嫌われたくない」という思いが強くなりすぎで、本来本当に分かり合えるはずの恋人や家族にさえも本心を言えなかったりします。気を使って生活して、そのことで自分も居心地が悪く感じたり、相手をこころのなかで責めたりし始めます。
自己肯定感が強ければ、恋人や家族であっても、自分の本心を言って関係が終わるならばそれまでということで、執着せずに本心を言い合えます。
本来は、本音を言い合った方が関係性は強固になります。
8、人を批判、評価していないか
自己肯定感が低いと、本心を言えなかったり、「我慢」「辛抱」して生きている状態になりがちです。そうすると、他人が自分の意見を主張したり、自分の好きなように生きているように見えると、そういうのが許せなくなり、それに対して批判をしたり、周りの人などを評価して、「自分より上か下か」という基準で付き合ったりしがちです。相手を「自分より下」と見ることで、安心したりします。
自己肯定感が高いと自分が自分の生き方に従って生きているかということが重要なので、他人がどうであるかはきにならなくなっていきます。
◎また、自尊心を持つことができるので自分を愛することができて、たとえ他人から愛されなくても不安になりにくくなります。
◎自分が自分の基準で生きているので、他人がどう生きているかは関係なくなり、他人を批判したり許せないと思うことが減っていきます。
◎自分の意見を主張しますが、「わがまま」や「自己中心的」とは違い、周りのことも考えつつ(許せて)、自分の生き方を貫いていけます。
◎自分の存在自体を「許す」「受け入れる」ことによって、他の人も「受け入れること」ができるようになり、自分の生き方を貫きながらも、人から愛される生き方ができるようになるでしょう。
☆「自己肯定感」を高める方法とは?
さて、前項では「自己肯定感」が高いか低いかという判断基準として、8つのチェックポイントを上げましたが、それらは代表的な特徴であって、全てではありません。
そこで、ふだんからどのような生き方をすれば、「自己肯定感」を高めていけるかという方法を解説していきます。
1、自分の特色を知って伸ばす
まず「自己肯定感」を高める基本として、「自分を知る」ということが重要になってきます。そこでまずはあなた自身の特色というものを見つめ直してください。
今までは、家族や学校、社会などの基準で自分を評価されて、それが「私の特色」だと思いこんで生きている場合が多いのですが、ここで一度そういう「周りの評価・基準」というものを除外して、あなた自身で「自分の得意な事」「良いと思う部分」「これは楽勝でできる」「このことについてならいくらでも思いつく・考えてられる」というようなことをリストアップしてみてください。
今までは、「学校や社会で役に立つのか?」という狭い範囲でしかあなたの特色を評価してきませんでした。しかし、あなたの中にはもっとたくさんの特色があって、それに気づけなくなっています。
現代では、ネットが発達して、今までは「役に立たない」とされてきた特色も生かせる場がどんどん増えてきています。またそういうものを求めている人も増えています。
「本なら何冊でも読める」なら、本のレビューをブログに投稿し続けても良いですし、
「音楽を聞くのが好き」なら「このアーティストが好きならこんなバンドもおススメ」というような音楽レビューでもいいですし、
あなたならではの特色・視点を生かしていくというのが、「自己肯定感」につながっていきます。そうすれば、他人がほかの分野で活躍していようが、それに対して、劣等感を感じることもなくなり、本来の自分の生き方ができるようになっていくでしょう。
2、自分を受け入れよう
もしあなたが今「自己肯定感」が低かったならば、自分の言動に対して自信が持てずに、「相手がどう思っただろう」「気を悪くしていないだろうか?」「自分はどう見られているだろう」ということが気になって、自己嫌悪に陥ったりしてきたかもしれません。それを気にしてきたかもしれません。
しかし、先ずは「自分」を受け入れて、「どんな自分でも自分は愛している」という基本姿勢を持って、出来るだけ自分の意見を言ったり、自分の思ったままに行動してみて、それによって出た結果に関してはちゃんと自分で責任を持って受け止め、
それでいて、その時に自分が感じた感情・気持ちなどをそのまま「許して」あげてください。
多くの人は、「ここで怒ったらダメだ」とか「ここで悲しんではいけない」ということで、感情を抑圧してしまうことで、それらの処理しきれない感情が溜まってしまい、「自分自身に認められなかった自分(の感情)」が「自己否定感」につながっていきます。
もちろん、すぐに人に怒ってくださいとは言いませんが、トイレででも思いっきりその感情を出して、自分で感じてあげて、「そんな自分でも私は愛している」と思ってあげてください。「こんな自分じゃだめだ」と思っていると、意識の構造上、本当に「こんな自分じゃだめな自分」が実現し続けます。
まずは、どんな自分でも許して、「それでいいんだよ」と声をかけてあげてください。
まずは、今まで「どうしようもない自分」「どうにかしないといけない自分」という風に思ってきた部分も受け入れてあげて、そんな自分を「許して」上げてください。
自分に厳しい生き方、自分を認めない生き方をしていると、「周り」も自分を責めている(周りは敵)と感じるようになってしまいます。まずは、あなた自身が自分を愛してあげましょう。
その時初めて、本当に人にも優しくなれます。
3、自分はすでに最高だと知る
もしあなたが、今自分のことを「最高」と思えなくても、実はあなたは「世界一」の存在です。あなた以上に「あなた」な存在はいません。あなたは「あなた」として世界最高です。
「社会の基準」と比べなくなって、自分の特色に気づくようになると、いま日常で使っているあなたの能力以外にもいろいろと出来ることがあるということを発見するでしょう。
すると、今までは自分の中になかった仕事や趣味などの選択肢が見えてくるようになるでしょう。
もちろん、それらの自分の特色をさらに磨くことも大切ですが、「今のままの自分」でも最高で、その最高の自分を生かす場所を見つけていきましょう。
もしかしたら、「◎◎業界」ではあなたのような人が求められているかもしれません。なんでも「やってみようかな」と思ったものをやってみてください。
あなたは、「あなた」として世界最高の存在ということに気づいてください。自分の能力に気づいてください。そんな自分を最高に生かせる場所を見つけてください。
4、自分に最低な体験をさせておかない
私たちは、普段いつの間にか、「今の生活は最低だ」と思いながらも、「生きるためだから仕方ない」とばかりに、自分にいつまでも「最低の体験」をさせ続けてしまうことがあります。
確かに新しい生き方をするには、今までの習慣から抜け出る必要があるので、気合が必要になってきますが、いつまでも自分自身に「最低な体験」をさせ続けないでください。
もしあなたが、ニュースで「ある両親が10歳の息子に、望まない労働をさせて、好きな服も着させずに、栄養の無いご飯ばかりを食べさせて、育児放棄していた」と聞いたら、「許せない!」と感じませんか?
ところが、多くの人は自分自身に同じことをしているのに、それに気づいていません。
まずは、少しずつでも、自分自分に「楽しい」体験をさせてあげてください。その時間を増やしていけば、幸せが増えてきます。「趣味」でもいいし、「息抜き」でもいいし、それをする自由を自分自身に許してあげてください。
5、「考えず」にどんどん行動していく
もちろんあまりに「無鉄砲」に行動しましょう!ということではありません。
今までは「これがこうだからこうなって」とか「これをしたらあの人がこうで」という風に、何か「してみようかな?」と思いついたときに、勝手に予想して、色々と考えて結局行動を止めていませんでしたか?
そのままでは、これからも変化は起こせないでしょう。「自己肯定感」を高めるためにも、「現実」に変化を起こすためにも、必要なのは
「今までしてこなかったことをする」
これです。
今までと同じ行動をしながら、「現実が変わらないかな」と待ち続けても意味はありません。逆に時代が変化して取り残されていくことになるでしょう。時代の流れをそのまま追う必要はありませんが、
その時々で、ふと思いついたような「こうしてみようかな?」をあまり考えすぎずにどんどん行動に移していってみませんか?あなたの潜在意識が「今のあなたにはこれが必要」と言ってくれています。「信念」を変えていけば行動が変わっていきます。行動を変えていけば、現実は変わっていきます。
「今までしてこなかったことを、思いついたら出来るだけすぐにやる」
これを積み重ねていけば、きっと未来は大きく変わっていくし、自己肯定感もどんどん高まっていくでしょう。
今までと同じ生活を続けているだけでは、目の前の現実は変わりません。まずは「自尊心」を持って、「信念」を変化させ、行動を変えることで、自己肯定感を高め、未来を変えていきましょう!
☆「自己肯定感」の高め方 まとめ
さて、ここまでたくさん書いてきましたが、何かのヒントになったでしょうか?
ポイントをまとめると
そのままの自分を許してあげて、「社会の基準」ではなく、ありのままの自分自身を理解してあげる。
そのことによって、「自尊心」「自己愛」を育てていき、今までの社会の基準を基にした「私はこうである」という自分自身に対する「信念」を変化させることで、行動が変わっていき、
「今までしてこなかった行動」をすることで、現実が変わり、そのことでまた自分の人生に充実感や、自尊心を感じることができて、「自己肯定感」が高まっていくという良い循環が生まれます。
まずは、今あなたが自分自身をどんな自分だと思っていても、全てを受け入れて許して、少しずつ色々なことをする自由を与えてあげてください。
「してみようかな?」と思ったことはなんであれ、行動に移してみてください。どんな結果が出ようと、それがあなたのこれからの人生に必要な経験になっていくでしょう。