☆「いまここ」「今を生きる」とは感情や体の感覚を感じること
さて、自己啓発やスピリチュアル、悟り系の本などで、
「今ここにいること」「今この瞬間を生きる」
ということが、本来の自分に気づくことである、というようなことを
書いてあることがあります。
さて、その「今を生きる」とはどういうことなんでしょうか?
私たち、とくに現代に生きる人間は、どうしても
「頭の中」で生きています。
つまり、何かをしているとき、何かを感じているときも
常に何かを考え続けています。
一度、ボーっとして頭の中に集中してみてください。
逆に、「何も考えない」と思って静かにしてみると、
いつも常にたくさんの考えが浮かんでくるのが分かります。
瞑想などをしたことのある方ならよくわかると思いますが、
その「思考」を止めようとしても本当になかなか止まらなくて、
無心のつもりでも、無意識のうちに何かの思考に集中してしまって
居ることに気づくと思います。
つまり、私たちは、目の前で起こっていることや
体が感じていることなどを、そのままではなくて、思考に変換して
感じているという感じになります。
ところが、「思考」というのは、常に「過去」のことだったりします。
つまり、目の前で何かが起こる⇒それに対して思考が浮かぶ
という感じなので、常に一瞬過去のことを考えています。
または、何かを想像したり、未来のことを考えているときも、
今この瞬間には居ない状態になっています。
そこで、何かの感情を感じたり、体の感覚を感じる方に
集中して見ると、不思議と思考があまり浮かんでこないことに
気が付きます。
つまり、思考を通さないで、感情や体の感覚を感じるのは、
「今この瞬間に起こっていることを感じている」ということになります。
そうやって、今この瞬間に居続けることができると、
例えば「頭の中」で不安を感じたりして、
「こうなったらどうしよう」「ああなったら嫌だなあ」
ということを考えなくなります。
すると、実は問題はいつも自分の頭の中だけにある
ということに気づいてきます。
普段は、頭の中のストーリーをまるで現実のように思ってしまうことで、
不安に満ちた「現実」というものを見続けることになります。
そうすると、このブログでは繰り返し言っているように、
そういう「信念」が出来上がり、その「信念」がフィルターとなって、
さらに「不安な」情報ばかりを収集することになってしまって、
「不安な現実」を強化しつづけることになります。
もちろん、そこでポジティブな事ばかりを考えたり、
情報を聞き続けることで、ある程度変化は起こせますが、
どうしても根本的な部分が変化せずに、しばらくたつと
いつの間にか、以前のようにネガティブな中に漬かっている
という状態に戻ってしまいがちです。
だから、根本的にクリアになるには、出来るだけ常に
「感情や感覚を感じ続け」、「今この瞬間に存在し続けること」で
頭では理解できなくても、徐々に気づきがやってきます。
その感覚を信じてみてください!